「第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会」東京予選の3回戦。
春の大会を制覇した強豪私立高校との対戦。玉川上水にある日大二高グラウンドまで出かけました。
玉川上水…のどかで良い所です。
水の流れを写真に撮ってたら、
通りすがりの人も水路を覗き込んでたよ。
何もないってばっ
地図の記憶に沿って住宅街を歩く。
そろそろ左に曲がるはず…と思っていたら
人々の声!声!声!
振り向くと…畑の向こうにグラウンド!
この距離で選手達の声がガンガン聞こえて来る!!
すごい気迫!!
この試合、今年度最後の公式戦。
三年生はこの大会に引退時期を他の受験生より大幅に遅らせて臨む。
この大会にのぼりつめても、合同チームは本戦には進めない。
それでも、この大会にかけている。
合同チームというのは、1校だけではメンバーが足りないために
数校の部で編成されたチームの事。
ラグビーは15名という多人数でチームを組むスポーツなので、
野球やサッカーならチームが作れる人数の部員がいても、
なかなか1チーム作るほどには部員が集まらないらしい。
↓この写真、試合直前円陣を組んで気合いを入れてるところ。
これがド迫力で、肝が潰されそう。感動してるのか、怖いのか…なんか泣きそう…
こういうのは中学や小学校の野球部でもやっていたけど、
その「お決まりの儀式」的な、やらされている感がまったくない。
もう皆、おたけび狂っているのです。まるで戦場にでも出て行く戦士のよう!!
11:10キックオフ。
ラグビーのルールがほとんど解らないので、試合の流れを伝える事は出来ません。
高くあがって落ちて来たボールを撮り損なうシーンが何度かありました。
それはやはり、昨日見たブロの試合とは違うところ?
いや、一番違うのは泥だらけで真っ黒になっていく選手達の姿?
そして試合中聞こえる選手間のかけ声!!
失敗しても点をとられても、大丈夫なんだ、これから巻き返すんだという言葉を
誰かしらが、ずぅ〜と叫んでいるのです。
試合開始から、強豪チームとの噂通り相手チームには押されっぱなしでした。
なんといっても、相手チームは数人を除いて皆ラグビー体格なんですもん。
前半終了 3×24 きびしい〜
息子ですが…
夏合宿からレギュラーに定着していたようですが、
大会直前に、おたふく風邪で全く練習に参加出来ず、
この試合ではスタメンには入りませんでした。
後半の最後にメンバーチェンジで参戦。
初め、こんな乱闘に参加されたら心配で見ていられないと思ってましたけど
いざ試合に参加するとなると「相手をボコボコにしてやれぇ〜!!」って気になっちゃいますね。
ラグビー面白いですよ。ずぅ〜と見せ場なんですもん。
ボジション等が決まってるようですけど、野球やサッカーみたいに出番のない時がなく、全員が常に戦っているって感じ。どんな瞬間にもチャンスがあるって感じ。
これは頑張りがいがあるなぁ〜 勉強より、まずラグビーだよなぁ〜
と、洗脳されかかる母SacHiOkudA。
後半、粘りに粘って2トライ。
前半の押され様からしたら、14×12の勝ちで終えられた後半戦は、ものすごく頑張ったなぁ〜という印象。
でも、やっぱり前半後半トートルすると17×36で負けてしまったのでした。
そしたら、ほぼ全員が号泣でしたよ。あんなシーンも生まれて初めて見ました。
試合前から試合通して声張り上げてきた、その高いテンションのままで悔しさを吐き出してるって感じで、大声張り上げて泣きじゃくるんです。
悔しくて涙をこらえて…っていうんじゃないんです。
泣きながら地面をたたいている選手を見ました。そんなのドラマでしか見た事ありません。
こちらもウルウルしてもきますが、どちらかといえば彼らの様子に圧倒されてた気がします。
帰りは玉川上水に沿った小径を
同じ1年生のお母さんと歩いて帰りました。
彼も今は勉強どころじゃなくって
ラグビーに夢中なんですって。
同じ、同じ。
そんな息子、帰って来ての第一声は何故か楽しかったぁ〜!! でした。
試合に出た数分感が、ものすごく楽しかったんですって。
相手チームは試合中、内輪でもめていたとかで、
「うちのチームは、絶対そんな事ないから」と誇らし気にポツリと言っとりました。
息子達のチームは「第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会・東京都予選」という冊子の85ページに紹介されている「合同I」です。
一番楽しそうに全員が笑って写真に映っているのも、この冊子の中ではこのチームぐらいで、息子はそれもちょっと嬉しそうに言ってました。
夏合宿の後にも「楽しかったぁ〜」「本当に良いチームなんだよぉ」と言ってたっけ。
その実態を見る事ができた…そんな今日の試合でした。