「ぐるっとパス」の期限が1週間となった今日。
最も行きたいと思っていた目黒駅周辺の3美術館をまわってきました。
何処も目黒駅を最寄駅とした立地だけれども、駅を降りて歩いた距離は5km弱。
真夏に「ぐるっとパス」を買って、目黒駅に降り立った方、皆このルートを歩いてるんでしょうか? 3美術館って無謀だったかな? もう情報の引出しがパンパンですぅ〜
東京にあるから『東京都庭園美術館』なんではなくて、東京都の施設ということらしいです。
駅から徒歩7分。
ここが入り口です。
まず敷地に入るところでチケットを買わなくてはなりません。
警備の方が立っております。
思ったより敷地が狭い?
歩き始めてすぐに、なにやら建物が見えて来た。
『東京都庭園美術館』という文字が建物に何も書いてありません。
ちょっと上野駅みたい? なんか建物の色が? 時代が?
…で、調べたら上野駅の新駅舎の落成が昭和7年。
美術館の建物が出来たのが昭和8年だそうです。やっぱり!!
入り口にたどり着いたが
やはり建物の名前が見当たらない。
『有元利夫展 東京都庭園美術館』のパネルがあるのみ。
館内は撮影禁止です。
うんざりするほど中高年だらけ。
何故『有元利夫』を観に来たんだぁ〜?
『有元利夫』を君らはどれだけ理解できているのだろう。
ご夫人のお仲間さん達、美味しいお食事のついでに
美術館なんかに行ってみたりしてぇ〜ってのをやってるだけじゃないの? とか思う。いや、それで充分だと思うけどさっ。
有元利夫の作品100点以上が一挙公開!?
ん〜もう同じような作品が100点も並んで御覧なさい。飽きます。
ただ、同じような絵をずぅ〜と見せられると、その世界に入って行かさせるえないですね。
フレスコ画のような優しい色合いの絵肌 というのが売りですと。
それにしてもシンプルな画面だぁ〜
絵画はほぼ全部画面に女の人が1人いるだけ。全員ほぼ同じ服を着て、同じ髪型をしているよ。
何故ひとりしか描かないかといえば、複数の人を描くと「関係」が出て来るからなんだって。「関係」はいらないんじゃないかと思うからなんだって。
どれも人やら物やらがフワフワ浮いているのだけど、それはエクスタシーの表現なんだって。
…疑問に思って見ていると、丁度その答えになるようなコメントが小さなパネルになって掲げてあるので、フラストレーションがたまらなくて宜しい。
手を描かないのは「手は主張しすぎるからだ」ってコメントにあったけど
手が上手に描けないからじゃないのぉ〜←(¬_¬) と思ってしまうようなスケッチも啓示されてたぞ。
ちょっと見て来てちょうだいな!!!
館内は撮影禁止だそうなので
「屋外デッキ」に出たところで写真撮影ぃ〜
ここでも飲食は禁止。
こんな暑い日に、だったらここで何しろって?
誰も来ないうちにぃ〜と思って写真撮ったけど
誰も来ませんでした
←これが『東京都庭園美術館』の『庭園』の入り口!?
またまた驚いた。ただの通用門ですわ。
ここもやっぱり
『鎌倉文学館』みたいっ。
オブジェが点在してるところは
箱根の『彫刻の森美術館』みたい。
…とか思うと、何もかもがまねっこみたいでつまんない…。
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次に向かったのは『松岡美術館』です。あまりメジャーな美術館じゃないかな?
『東京都庭園美術館』の敷地に沿って650mほど北東に進むとあります。
なんかロンドンのノッデングヒルみたいな街並ぃ〜と思ったら、ここがあの「白金」なのね。洒落たオフィスビルから「Theお洒落」みたいな男が飛び出してきたよぉ〜!!!
『東京都庭園美術館』に沿って…と思ったら『松岡美術館』の裏手に出ました。
そしたら、ここは裏ですって貼り紙があるの。やっぱり皆、こっち側に出ちゃうのねっ
で、ようやく気がつくのだけど、
『東京都庭園美術館』の敷地が思ったより狭いと思ったら
広いのは『自然教育園』であって、その一角に『東京都庭園美術館』があったのでした。それで狭い『東京都庭園美術館』に沿ってるつもりが、広い『自然教育園』に沿って歩いているので、思ったより到着に時間がかかりました。
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『
松岡美術館』ようやく正面玄関にたどりつきました。
この館内も、おっかしいよぉ〜
←禁止事項の中に
「展示物に関係ないお話」だってぇ〜
左上に2人の人が話してる図があって赤で×してあんのぉ〜
それとエレベーターが豪華で広すぎぃ〜
畳4枚ぐらいあって、ものすごく明るいエレペーターです。無駄です。
さてさて、こちらは『モネ・ルノアールと印象派・新印象派展』をやってはずだったのだけど、展示室が6つもあって、多方面の作品を一度に見る事が出来ましたよ。
たとえば、
【第1展示室】のこんなオリエントの彩文土器とか…
松岡さんが集めたのかなあ〜と思ったら
収集家の気持ちがわからないでもないと思ったさ。
エジプトのミイラが入ってた木棺なんかもあったよ。
薄暗い中で、こんなのと2人きり(?)になると、
タイムマシーンに乗ったような気分になる。
結局、こんな形でしか、人は過去を見る事が出来ないんだね。
【第2展示室】
この展示室の流れはなんだぁ〜
現代作家の彫刻だとさ。
「有元利夫」の手のない絵画を見た後で、
手だけリアルな「ヘンリームーア」の彫刻を見るなんて!!
「どっちか表現すればいいんだよねぇ〜」って事で
2人は意気投合するんでしょうか???
【第3展示室】
ガンダーラ・インド彫刻だってぇ〜
お言葉ですけど、オリエントの次に現代彫刻じゃなくて、こっちじゃない?
ヒンドゥ教の彫刻が
エロチックなんですけどぉ〜
いいんでしょうかぁ〜
↑腰がクネクネだし
左の男!! 女性の胸をつかんでますぅ〜
→
やっと来ました【第6展示室】【第5展示室】
『モネ・ルノアールと印象派・新印象派展』
(室番号は6だけど、順路はこちらが先です。
東洋の宗教彫刻なんか見た後に、西洋画なんて見せられちゃうと
何観にきてるんだか…
会社に出社してパソコンでデスクワークした後に、会社の裏で畑仕事するみたいな…)
印象派の作品…ブータン,モネ,シスレー,ルノワール,ギヨマン,モレ,モーフラ,ロワゾー,ヴァルタ,シャニック,クロッス,リュス,マルタン,の作品がありました。
半分誰だかわかんないぃ〜
←ルノワールの作品はほんの3点。
真ん中だけ「写真」らしいですぅ
なんでぇ〜
写真可なので、ちょこちょこ撮ったけど
ガラスに光が反射して綺麗に撮れないの。
←何点かはガラスなく展示されてる。
そういうのはマイナー作家の作品なんだけど
ガラスの反射がないぶん、良い作品に見える。
ん〜! この矛盾!!
《作品のよしあしとは…?》----------------------------------------------------------------------
しかし、こんなに印象派の画家がいるなかで、巨匠とよばれる人と知られていない画家がいるのは、どういう事なんでしょ。
新印象の画家として、よく紹介されるのはスーラにシャニックあたり。
もうこの2人しか点描で絵画なんて描いてないのかと思ってたら、
今回クロッスという画家の作品も展示されておりました。
メジャーなシャニック(左)と、マイナーなクロッス(右)との作品上の違いってなんでしょう?
私の個人的な好みで言えば、メリハリのある絵が好きです。
それはたぶん、ハッキリくっきりしているというのではなくって、
作画の意図が明確に伝わってくる作品という事なのだけれども、
この二つの縮小された写真の点描で言えば、右側は本当にぼんやりしてメリハリのなさがとても良くわかるように思うけれど、いかがでしょうか…?
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この第5展示室には床の間があって、
印象派・新印象派展の作品の展示となってるのに、
壷が二つ飾ってあった…
逆に床の間なのに印象派の作品も1点
飾られておったぞぉ〜
この『松岡美術館』のセンスを疑う…
【第4展示室】今度はベルシア陶器だと。もう、なんだかついていけない…
綺麗だなあ〜と思うものだけ写真に撮ってきました。
10世紀頃の作品みたいですけど、今でも使えそう!!
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美術館めぐりをしているのに、もう美術館はいいよぉ〜という気分になってきた。
けど行った。『目黒区美術館』
目黒駅までもどって、西に向かってどんどん坂を降りて行く。
午後になっていて、西日が暑いよぉ〜 この道を帰りに登るのかぁ〜
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『
目黒区美術館』は区立の美術館で、
区民センターとか区民センター公園、区民プールなどが集まった
緑あふれる一角にあります。
その立地から、生活に密着した感じがし、
ブールで遊ぶ子供達を暑さから恨めしいと思いつつも、
ここでの展覧会での伏線になっていたようで、
今回に限ってはとても効果的な演出となりました。
というのも、こちらでやっていたのは
要はカラフルな木の玩具の展示です。それとその歴史や制作意図の説明などがバネルになって展示してあります。せっかくカラフルな展示なのに、館内撮影禁止です。
ネフ社って有名みたいですね。私は知りませんでした。
イラストを駆使した玩具などは、私が仕事をしていく上で大きなヒントになりそうです。
アートは個人の思いを伝えるものではなくて、人々の人生に形となって組み込まれることでこそ意味があるんじゃないのかなあ〜と思ってしまいました。
西日を背に
また目黒駅まで坂を登って行きました。
こちらは目黒川にかかる
目黒新橋からの景色です。→
とってもヘトヘトで
黄昏れてしまいました。
このブログを書き上げるのも
かなりの労力を伴いました。
こうして、
ひとつづつ夏の課題がクリアされて
まいります。
「目黒駅より『東京都庭園美術館』『松岡美術館』『目黒区美術館』を巡るぅ」
おしまい…
ナガカッタ